校長挨拶
令和4年度八女農業高校校長を務めさせていただきます平田 陽一です。
本年度で創立120年目を迎える歴史と伝統のある本校で校長を務めさせていただきますことは身に余る光栄であり、職務の重責さ強く感じています。
創立120周年記念式典を機に、生徒や職員、保護者会や同窓会が一丸となり八女農業高等学校が一層発展するよう邁進する所存です。
本校の校訓は「自律、創造、協同」であり、校訓が目指す生徒の姿を、「自らを律し、自身を鍛える汗」、「地域の新たな価値創造に貢献する汗」、「友を大切にし思いやる汗」の3つの汗を流せる生徒です。
この「汗」には、”みんなで協力してとことん頑張る“という思いを込めています。
新型コロナウイルス感染拡大により、3年もの間、私たちは予測不可能な事態に常に対応することが求められるようになりました。また、世界情勢の不安定さも加わり一層見通しがつかない社会で生き抜くためには、いろいろな事態に遭遇した時に自分自身で適切に判断し行動できるようにならなければなりません。そのためにも毎日の授業に集中し、しっかりと知識や技術を身に付け、真に使える知識や技術となるまで「学び続ける」ことが必要です。
本校の最大の「セールスポイント」は、学んだことが実社会での体験や実習を通して確実に身に付く知識や技術となることです。コロナ禍で人と人とが交流する機会が制限されるとともに、学校と地域社会の交流も制限され、生徒が地域で学ぶ機会が減っています。しかし、社会の第一線で活躍できる人材の輩出を重点教育に据える本校では、広大な農場や充実した多くの施設や設備を使い、いろいろな体験がしっかりとできます。
今年度からスタートした「動物ペット科」や「食品開発科」においては、学校内での学習にとどまらず、大学や専門学校との連携により専門性を高められる授業や実習が待っています。また、生産技術科やシステム園芸科においては新しいシステムや機材の導入により科学的知識や専門的な技術が学べるようになっています。
他人より多く挑戦ができ、多くの失敗を体験し、多くの成功のカギを持つことができる学校が八女農業高校です。
本校には、同級生という同じ年齢の人、先輩や後輩という異なった年齢の人、そして多くの先生がいらっしゃいます。学校は多くの人間関係を学ぶことができる場でもあります。良き友、良き先輩・後輩を作ってください。
家族と、友達と、先生と、地域となど、つながりの中で、お互い学びあい支え合いながら、人として成長します。自分を大切にするとともに他の人の存在を認め、協力して生活できる「思いやり」ができる大人に成長してほしいと願っています。
新型コロナウイルスによる感染拡大に依然として収束の兆しが見えない中、令和4年度が始まりました。
今年度も、感染予防に最大限の注意を払いながら教育活動を推進していきます。
結びになりますが、本校生徒のために御支援、御協力をいただいております保護者の皆様をはじめ、関係機関の方々にお礼を申し上げますとともに、今後も引き続き御支援賜りますようお願いし、今年度初めの御挨拶とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
令和4年4月1日
福岡県立八女農業高等学校 校長 平田 陽一