御挨拶 第四代同窓会長 中村 一範
会長職をお受けし満5年になります。後半の3年間は新型コロナウイルスのため、各種の同窓会事業は中止、縮小を余儀なくされました。感染防止のためとはいえ、皆様との意思疎通がなくなり誠に申し訳なく感じていました。感染終息はみえませんが、ようやく感染防止に十分配慮し一定の行事が行えるようになりました。
学校は明治35年八女郡立福島農業学校として開校され、本年「創立120周年」を迎え 10月22日に記念式典を実施いたします。誠におめでたいことです。同窓会員として感無量で慶びに堪えません。120周年の歴史の中では、多くの曲折があっています。先達の皆様がいろいろな困難を乗り越えられ、現在の立派な学校があります。心から感謝いたすところです。
農産業が盛んな筑後・八女の地で、農業を学ぶ学校として創立され、明治、大正、昭和、平成、令和の時を経て多くの卒業生を送り出し、卒業生の幾多の方々が、この地域に多く貢献されています。現在は新型コロナウイルスによる災禍、ウクライナ侵攻による世界的戦争・経済不安等々、多くの心配材料に囲まれています。この中で感じますのは、医療品・必需部品・食料品の自国確保です。緊急事態では自国優先となります。特に食料確保を考えると「農は国の大本なり」と、古い言葉ですがその通りであると思います。
この地方は、農業を主産業として発展してきました。しかし、現在では経済構造の変化により若干の苦労を強いられています。母校においても、少子化の影響もあり小規模校になりました。そんななかでも、時代の要請に応え「動物ペット科」や「食品開発科」などの学科再編を図り、動物と触れ合いながら「ワンヘルス」を学んでいますし、特産品加工も実践し、福岡県6次化商品開発コンクールでは例年受賞の栄に浴するなど、大切なことを学んでいます。また、農産業は国家にとっても必要不可なものです。先進農産業を学び、良き農業者また地域の指導者を輩出する母校は、特色ある大切な学校であり、今後とも発展を期待するところです。
同窓会はこれまで、120周年記念事業としてサラブレッドの寄贈や、串毛演習林の標柱設置、同窓会会員名簿発行など慶賀いたしました。なにより、今後とも母校の存続発展に協力・応援し、末永く良き後輩との出会いを喜び合えることを待望しています。本年度から視察研修等同窓会行事も徐々に活動を始めます。皆様の参加ご協力をよろしくお願いいたします。
学校では平田校長をはじめ先生方が、福岡県の農業高校の拠点校として頑張っていただいています。私たちの母校である八女農業高校が、今後とも持続発展しますよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
同窓会視察研修(糸島方面)
9月30日(金)、同窓生16名は、糸島農業高校、またいちの塩、伊都菜彩に視察研修を行いました。
糸島農業高校では、学校の概要、同窓会の取組、圃場整備の見学を行い、またいちの塩や伊都菜彩では塩の製造工程の見学をしたり糸島の特産品を味わったりするなど八女地域に見られないないことや物がたくさんあり、とても充実した視察研修になりました。
第35回同窓会総会・懇親会
10月22日(土)創立120周年記念式典後に同窓会総会を矢部川城にて行いました。
3年ぶりになる本総会は、今後に向けた同窓会活動や様々な意見を頂きました。視察研修や同窓会行事も徐々に活動を再開していますので皆様の参加ご協力をお願いいたします。