チカゴロ八女農ニュース
みなさん、こんにちは!
今の時期に見る景色で印象的なものといえば、「そよそよ〜」「ゆらゆら〜」と気持ち良さそうに風にゆられている麦畑ですね。
八女農業高校の周りにも麦畑が多く、本校の生徒たちも日に日に色や状態が変わっていく麦畑を通学途中に見ながら季節の移ろいを感じているようです。
さて、今週の『チカゴロ八女農ニュース』は
「生育調査、実施中!スイートコーン観察隊!」についてです。
先日4月21日にお伝えした1年生の授業「農業と環境」で栽培しているスイートコーンについて、現在生徒たちが調査観察している様子をお話しします。
授業では「ゴールドラッシュ86」という、およそ86日間で収穫できる品種のスイートコーンを扱っています。7月の終業式あたりが収穫予定になるよう逆算して種を播くのですが、播種の予定を組んでいた実習日に結構な雨が降ったんです・・・。
ポットに播種することも考えましたが、雨が小降りになった時に圃場へ行き、1つの株穴に3粒ずつ播きました。
その後の生徒たちは、あるアニメのシーンのように「いつ芽が出るかな〜?」と言いながら、放課後は毎日水やりを欠かさずに観察も続けていましたよ〜。
芽が少し出てきたとき、「芽が出た〜〜〜〜!!」と喜んでいる1年生たちの姿がとても微笑ましかったです。
G W明けの実習では、ほとんどの株から発芽を確認することができ、実習では毎回各自のノートに発芽した本数や葉の数と長さを測定したり、1人1台タブレットで写真を撮ったりと記録をしていきます。
これは、2・3年生で取り組んでいくプロジェクト学習に向けた練習です。
圃場での観察を終えて教室へ戻った生徒たちは、前の時間に学習した「発芽率の求め方」を使って自分の担当するスイートコーンの発芽率を計算して求めていました。
計算の方法に自信が持てなかった生徒も、友達と声を掛け合い、助け合いながら発芽率を出すことができていましたよ。
生徒たちは教室での座学を通して学んだ知識をもとに、圃場で成長した植物に応じた管理を考えて実習に取り組むことで実践力を高めています。
判断に迷う場面や調査では、グループの仲間と協力して取り組むことでコミュニケーション力を身につけていくことができます。
課題を解決していく学びこそ、農業高校の学習の強みではないかと思います。
これからもっと生長していくスイートコーンを日々観察・栽培しながら、生徒たちがどんなことを学び、考えるのか、その姿を間近で見守る私たち職員も一緒に成長していきたいと思います。
このチカゴロ八女農ニュースは、2022年5月19日木曜日に八女市のコミュニティFMラジオ局【FM八女】の
がまだすワイド801にて紹介していただきました♪